株式会社浅三

浅三とは

わが社の生いたち

創業のころの写真

市場は時代とともに

仙台市に生鮮食料品の市場ができたのは、約380年前に藩祖伊達正宗公が仙台に開府したときに始まったと伝えられています。

以来、仙台市は都市化の進展、消費人口の増加など時代の推移とともに大きく変り、市場も幾多の変遷を経て、今日では、東北地方における拠点市場としての役割を果たすまでに発展してきました。

仙台で唯一のバナナ加工業者となる

青果物の市場は河原町と長町に置かれていましたが、初代社長の浅野三之助(故人)が昭和10年、この地で青果物卸問屋を開いたことが当社の始まりでした。昭和20年代の戦後復興期に仙台で唯一のバナナ加工の権利を有し、経営の基礎が築き上げられました。

その後、仙台市に中央卸売市場開設の機運が高まった昭和28年10月に株式会社浅三商店を設立し、高級果実専門店へと経営の転換をはかりつつ昭和36年12月、仙台市中央卸売市場開設とともに同市場の仲卸業者となり、昭和45年二代目社長の就任に伴い、社名を株式会社浅三と改称し、心機一転、市場流通業界の一翼を担うこととなりました。

消費者ニーズへの対応と安心安全を目指して若い世代に交代

浅野育朗を三代目社長として、浅三は変わりつつあります。社長を含め世代交代が進んだことで、若い社員が活躍できる会社となりました。長い伝統に育まれた「正直」を是とする社風を大切にしつつ、多様化する消費者ニーズ・安心安全への要求に応えられる体制を目指し、日々努力を重ねて参ります。

お陰さまでお取引先のご厚誼と御支援のたまわり、仙台仲卸業界において常にトップクラスを維持しております。今後とも弊社に対するご支援ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

中央卸売市場と仲卸業者の役割

市場取引の流れ

消費者への安定供給と生産者の利益向上を

仙台市中央卸売市場は、卸売市場法に基づいて(農林水産大臣許可)開設された生鮮食料品の卸売をする公共施設であり、消費者の毎日の生活に欠かすことのできない生鮮食料品を公正な価格で大量に、しかもスピーディに集荷販売を行い、このことによって消費者の食生活の安定と生産者の利益の向上をはかることを目的として設立されています

仲卸は流通をスムーズにする

仲卸業者は、開設者(仙台市長)の許可を受けて、仙台市中央卸売市場の卸売業者の行う卸売に参加し、物品を大量に購入して市場内で売買参加者、買出人に分荷して販売したり、他の市場や大口需要者等に販売する役割を担っています。

浅三に求められていること

da303089sいま求められているのは、多様化する消費者ニーズへの対応と、食の安全安心の確保です。

共働きや高齢化にともない、食事の準備を簡単・便利に省力化できる商品群はコンビニ・スーパーを中心にマーケットが拡大しています。浅三ではこれら簡便商品のために産地・小売店・加工業者と連携して、競争力のある商品開発に取り組んでおります。

安心安全の要はトレーサビリティの確保です。浅三では産地と密に連携をとり、担当者だけでなく上司の量販窓口担当者が二重チェックを行うなど、小売店様が安心して販売していただける商品の供給につとめています。

そして時代が変わっても仲卸の大切な役割は「価格の正当化」だと思っています。価格は高すぎれば小売店(=消費者)の負担が増え、安すぎれば産地の疲弊につながります。このバランスを維持することも仲卸の責務と考えています。そして価格を主張するだけでなく、付加価値のある商品開発を提案するなどの努力を行っています。